金の鞍(くら)や深紅の首玉で飾り立てられた牛の代掻き(しろかき)から始まり、田植えの総指揮を執る「サンバイ」による音頭と共に35人の囃子方による力強い大太鼓や笛の音が鳴り響く。早乙女と呼ばれる絣(かすり)の着物に赤い襷(たすき)で着飾った女性たちが田植え歌を歌いながら苗を植えていく姿には多くの観衆がカメラを向けていた。
「壬生の花田植え」は同町壬生で稲の無病息災と豊作を祈願して行われてきた伝統行事で、鎌倉時代には既に行われており、江戸時代に最盛期を迎えたという。明治中期頃から一時衰退し始めたが、文化の継承を目指す住民が協力し合い、伝統の灯を守ってきた。1976年には国の重要無形民俗文化財に認定。2009年5月にはユネスコの無形文化遺産候補に推薦され、今秋にも正式登録される見通しだ。
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