2010年05月18日

中村航さん「あのとき始まったことのすべて」刊行 異色の理系小説家、長編に自信(産経新聞)

 8年前、文芸賞を受賞し文壇デビュー後、芥川賞候補に2回連続で選ばれた注目の純文学作家、中村航さんの新作「あのとき始まったことのすべて」が刊行された。コンスタントに小説を発表してきたが、「今までで最も長い作品。これまでは中編が多く原稿用紙300枚を超えることがなかった。でも、これでもっと長い長編を書く自信がつきました」と意欲を見せる。

 新作の連載を始めるにあたり、浮かんだテーマは“再会”。「まず何年ぶりの再会にしようか? 10年ぶりがいいかな。主人公の今の年齢を20代前半に設定すると10年前は中学生ですよね…」と、物語の構想が小説の形となる経緯を説明してくれた。

 理系の大学を卒業し、メーカーに就職した主人公の現在と、中学時代の過去。2つの時の流れが、ダイナミックに交錯する。

 中村さん自身もこの主人公と同様、理系大卒。小説家になる前は、光学メーカーのエンジニアとして勤めた異色のキャリアを持つ。ここ数年で増えつつあるとはいえ、理系出身の純文学作家はまだ珍しい。「せっかくのキャリアですからね。理系の感覚は小説に生かしたい。自分でも理屈っぽいと思うところとか…」と苦笑した。

 小説を書き始めたのは27歳から。高校時代にバンド活動を始め、オリジナル楽曲の作詞を担当していた。が、27歳で音楽をやめようと決意、代わりに始めたのが小説の執筆だった。

 「実はこれまでの小説の中に、バンド活動をしていた時に書きためた作詞のフレーズを入れているんですよ」。小説を読みながら探し出してみるのも面白そうだ。(戸津井康之)

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posted by クボ ヒロユキ at 12:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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